「次世代モバイル機器向けソフトウエア/サービス市場は,50億ドル規模に成長する。また半導体など,同機器向け部品市場も300億ドル規模を超える」。調査会社の米Allied Business Intelligence(ABI)が米国時間12月10日に,予測分析を発表した。

 ABI社によると,ハンドセットやPDA(携帯情報端末)などの次世代モバイル機器が,新たなコンピューティング・プラットフォームを創出する。ハンドセット・ベンダーが成功を収めるには,消費者向け電子製品とコンピューティングに関する広範な知識が必要となる。また無線通信事業者は,デバイスの区分化やマーケティングの方法が複雑になるにつれ,無線だけでなくコンピューティングに関する知識が求められるようになる。

 モバイル機器に,演算能力,接続能力,ソフトウエアなどを統合した知能が搭載されつつある。ユーザーはモバイル機器を利用して,音声通信を超えるさまざまなな日常業務を処理できるようになる。また次世代ネットワークの構築が進むにつれ,接続関連のアプリケーションだけでなく,オフライン・アプリケーションの重要性が増す見通しだ。

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