米Liquid Audioが米国時間12月6日に,米Network CommerceがLiquid Audio社に対して起こした特許侵害の提訴に反論した。「Network Commerce社の提訴には利益がない」(Liquid Audio社)

 Liquid Audio社は2001年11月27日に,ワシントン州西地区連邦地方裁判所に対して同特許侵害提訴を棄却するよう申し立てをしたという。

 この問題は,Network Commerce社がLiquid Audio社を特許侵害でワシントン州シアトルの連邦地方裁判所に提訴したことが発端。Network Commerce社は損害賠償と,特許技術を利用した手法やシステムの作成/使用/販売の差し止めを求めている。

 Network Commerce社が問題としている特許のタイトルは「Method and system for securely incorporating electronic information into an online purchasing application」。米国特許番号は6,073,124である。1997年7月15日に申請し,2000年6月6日に成立した。16件のクレームから成る。“124特許”と呼ばれている。

 124特許は電子商取引に関する技術で,ユーザーのパソコンにダウンロードしたソフトウエアと複数のサーバーを使用して,オンライン取引に関する情報のダウンロードを制御するもの。

 Liquid Audio社技術担当副社長のLeon Rishniw氏は,「Network Commerce社の特許クレームを検討し,我が社が特許を侵害していないことを確認した」と説明する。「Liquid Audio社はNetwork Commerce社に対して,侵害していない理由を通知した。それに対する返答が訴訟だった」(同氏)

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