米AMDが米国時間12月6日に,2001年第4四半期業績予測の上方修正を発表した。売上高が先に発表していた予測を上回る見込み。

 同社は11月8日に同四半期の業績見通しについて明らかにし,「売上高は横ばい~1けた台後半の成長率となる見通し」と説明していた。今回の発表では,「2001年第4四半期におけるパソコン向けマイクロ・プロセサ部門の売上高が,過去最高を記録した2001年第1四半期のそれを上回る」とした。10月9日にリリースしたデスクトップ・パソコン向けマイクロ・プロセサ「Athlon XP」の需要が伸びていることが要因という。

 なおAMD社は先に,2001年第1四半期のパソコン向けマイクロ・プロセサの出荷個数と売上高が同社の過去の記録を塗り替えたと発表していた(発表資料)。

 「フラッシュ・メモリー製品の売上高が,よくても横ばい,という状況のなか,パソコン向けマイクロ・プロセサの売上高は予測を上回っており好調だ。2001年第4四半期の全体の売上高は前期比10%増,またはそれ以上になると見込んでいる」(AMD社)。なお同社の2001年第3四半期の売上高は7億6587万ドルだった。

 同社は9月25日に大規模なコスト削減策を発表し,現在それを実施中である。「コスト削減策と今回の売上高増加によって,2001年第4四半期の営業損失は減少する。コスト削減策の効果が十分に現れる2002年第2四半期には黒字転換を果たせる」(AMD社)。

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