米National Semiconductor(NS)が米国時間12月6日に,2001年9月~11月期(2002年会計年度第2四半期)の決算を発表した。売上高は3億6650万ドルで,前期の3億3930万ドルに比べて8%増。純損失は4660万ドルで,1株当たり損失は26セント。前期の1株当たり損失は31セントだった。なお,前年同期の売上高は5億9500万ドルで,純利益は1億670万ドル(1株当たり利益は56セント)だった。
NS社会長兼社長兼CEOのBrian L. Halla氏は,「9月~11月期は厳しい状況にもかかわらず売上高が8%成長し,ヘッドセットとディスプレイ市場における主要顧客との取引が継続して増加した」としている。
■2001年9月~11月期決算,前年同期比との比較 (総売上高と純利益・純損失の単位:100万ドル) 2001年9月~11月 2000年9月~11月 総売上高 $ 366.5 $595.0 純利益(純損失) $ (46.6) $106.7 1株当たり利益(損失) $ ( 0.26) $ 0.56 出典:NS社
全世界におけるNS社の受注は9月~11月期に5%増加した。この増加のほとんどは,無線ヘッドセット向けアナログ製品に対する注文増加と,パソコン市場における季節的な注文によるもの。日本を除くすべての地域で前期と比べて受注が増加したという。しかし前年同期比では34%減少した。
2001年12月~2002年2月期については当期と同様の業績を見込んでいる。売上高は3億5000万ドル~3億7000万ドルの範囲とみる。「現在の経済状況においてNS社は主要顧客と共に,売上高増加を図る新たな取り組みに注力している。広範囲にわたって需要が復活すれば業績は向上するだろう」(同氏)と述べている。
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