米Microsoftと米CMGI傘下の,オンライン・オークション/電子マーケット・プレース・サービスを手がける米uBidが米国時間12月4日に,両社がインターネット・サービスに関して提携したことを明らかにした。

 提携内容は広範で,これにより「.NETやMSNを利用して両社共通の顧客のユーザー・エクスペリエンスを高めていく」(両社)という。具体的な提携内容は以下の通り。

・uBid社はMSNの主要コンテンツ・プロバイダとなる。コンテンツはMSNが2001年12月はじめに開設するオークション・チャンネルに向ける。

・uBid社は,Microsoft社のユーザー認証技術「.NET Passport」や個人ユーザー向けWWW通知機能「.NET Alert」といった.NETの主要技術を採用する。.NET Alertはオークションや株式相場,旅行関連,銀行のトランザクションなどの情報を通知する機能。所望のサービスを選択,カスタマイズなどの設定を行えば,パソコンや携帯情報端末(PDA),WWW対応携帯電話,ページャなどの端末でメッセージング「MSN Messenger」や電子メールによる通知サービスが受けられる。

・ uBid社は,同社のWWWサイトやWebサービスのインフラにMicrosoft社のサーバー製品「.NET Enterprise Servers」を採用する。

・uBid社のサービスと,Microsoft社の小企業向けオンライン・サービス「bCentral」の「Commerce Manager」を統合する。Commerce Managerは,電子商取引環境の構築/管理サービス。電子商取引事業におけるカタログや受注データ,クレジット・カード処理などの管理機能を提供する。今回の提携により,「uBid社のユーザーは製品の選択肢が増える。一方Commerce Managerを利用する企業は販路が広がる」(両社)。

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