米AT&T Broadbandが米国時間12月4日に,同社のケーブル・ユーザーのおよそ半数に該当する50万人を超える顧客を新しい高速インターネット・ネットワークに移したことを発表した。同社は,同日中に80%の顧客を新しいネットワークに移行させることを予定しており,4日後の7日までに100%移行を完了させることを予定している。

 同社は,2週間にわたり高速ケーブル・インターネットのユーザーに連絡をとり,準備を進めていた。

 これは,9月28日に破産申請を行った米Excite@Homeの広帯域インターネット・アクセス事業のすべてと各種関連サービスの買収に関連した措置であり,過去3日間,同社はExcite@Homeの高速ケーブル・インターネット・サービスを再開させていた。

 同社は,ユーザーが接続で問題を経験した日数に対して,自動的に2日間の無料サービスを提供するクレジットを発行する。一時的な故障が長引いた場合には,高速ネットワークが復旧するまで同社から無料のダイアルアップ・サービスを受ける。ユーザーの電子メールのドメイン名は,自動的に@home.comから@attbi.comに変更され,新しいユーザーに対してAT&T WorldNet Highサービス・コンテンツを提供する。

 また,同社が買収したMediaOneの顧客は,今回の移行には関わっておらず,別に運営されるネットワークでサービス提供を受けている。

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