インターネット広告の標準策定団体Interactive Advertising Bureau（IAB）が米国時間12月4日に，米国インターネット広告市場に関して調査した結果を発表した。それによると，2001年第3四半期における米国のインターネット広告収入は17億9200万ドルで，2001年第2四半期と比べて4.1％減少した。
2001年1月～9月のインターネット広告収入は55億5000万ドルで，前年同期間の60億6000万ドルと比べて8.4％減少。
調査はIABの依頼で米PricewaterhouseCoopersのNew Media Groupが実施したもの。
「低迷する経済状況や9月11日の同時多発テロ事件により，すべての広告分野が下降傾向にあり，多くの分野で2ケタの落ち込みをみせている。インターネット広告分野が前期比4.1％減にとどまっているという調査結果は，従来の広告主がオンライン広告の利用を維持しているか，あるいは増やしていることを示している」（IAB）。
第3四半期における最大カテゴリは消費者向け（29％）である。そのうち51％を販売店分野が占めた。
■カテゴリ別シェア2001年Q3 2001年Q2
-- --
消費者 29% 30%
コンピューティング 19% 18%
ビジネス・サービス 10% 8%
金融サービス 12% 13%
メディア 14% 10%出典：IAB
■大手メディア企業が占める広告収入のシェア2001年Q3 2001年Q2
-- --
メディア企業の上位10社 75% 76%
メディア企業の上位25社 87% 89%
メディア企業の上位50社 95% 96%出典：IAB
■インターネット広告収入における価格モデル別シェア2001年Q3 2001年Q2
-- --
CPM（Cost Per Mil） 48% 51%
ハイブリッド 39% 39%
パフォーマンス・ベース 13% 10%出典：IAB
■インターネット広告収入における広告形態別シェア2001年Q3 2001年Q2
-- --バナー 35% 36%
スポンサシップ 25% 28%
クラシファイド （求人広告欄） 17% 16%
スロッティング・フィー 7% 8%
（サイト内の特定の広告掲載場所）
インタースティシャル／スーパースティシャル 3% 3%
（ページ移動間に表示される広告／
映像や音楽を伴うポップアップ広告）
キーワード検索 5% 3%
マルチメディア 3% 2%
電子メール 3% 3%
紹介広告 2% 2%出典：IAB
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