米Palmが米国時間11月26日に,Palm機の無線LAN利用に向けた販売促進について明らかにした。米Intel子会社の米Xircom,米Corsoft,米vVault,米Certicomなどとと提携し,無線LAN向けのソフトウエアとサービスの無償トライアルを提供する。

 具体的にはXircom社のIEEE 802.11b無線LANモジュールをPalm社のオンライン店舗「Palm Store」で購入した顧客に対して各種のソフトウエアを収録したボーナスCD-ROMを無償で提供する。またPalm機と同モジュール,ボーナスCD-ROMをバンドルしたパッケージの販売もはじめる。対象製品は「Palm m125」「同m500」「同m505」。バンドル価格はそれぞれ,499ドル,549ドル,599ドルで,それぞれを個別に買うのに比べ「最大99ドル安くなる」(Palm社)。

 CD-ROMに収録するソフトウエアは以下の通り。

・Corsoft社の電子メール・クライアント。米Microsoftの「Outlook 97」,同98,同2000,同XPに対応する。鍵長192ビットのAES(Advanced Encryption Standard)暗号技術が利用できる。

・vVault社の「Direct Desktop Access」サービスの無償トライアル。デスクトップ・コンピュータ/企業ネットワーク内ファイルへのアクセスを提供するサービスである。Excelや Word,PowerPoint,PDFといったファイルを携帯端末で閲覧したり,ファクス/電子メール送信できる。サービス料金は年間99ドルだが,60日間無料で使える。

 このほか,Certicom社の無線携帯端末向けVPNクライアント・ソフト「movianVP」を使ったサービス(30日の無償トライアル)や,DPWeb社のブラウザ・ソフト「DPWeb Browser」が含まれている。

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