米Network Appliance社は米国時間11月26日, mySAP.com eビジネス・プラットフォームなどのSAPソリューションにLinuxサーバーを実装する新しいソリューションを発表した。同社は,このソリューションをSAP Linux Labsと共同で開発しており,今月27~29日にオーストリアのウイーンで開催されるSAP TechEd Conferenceにて初めてデモが行われる予定。

 この新しいソリューションは,現在TCO削減を迫られる企業でSAPソリューションの実装を自動化して容易に実現できるように設計されている。同社は,Linux環境でSAPソリューションを実装するために「プラグ&プレイ」のアプローチを採用している。そのため可用性を高め技術的管理の削減が可能となっている。

 NetAppソリューションは,統合されたハードウエアとソフトウエアにより,ビルディング・ブロック方式のアプライアンスとして設計されている。そのため,データ・ストレージ・パフォーマンスの最適化,最大限の使いやすさ,管理の容易さが実現され,即時に近い拡張性の提供が可能となっている。

 これらすべての機能により,SAP製品のユーザーは,Linuxアプリケーション・サーバーを,既存のSAPソリューションに即時に追加できる。

今日の発表では,Network Appliance社とドイツのSAP AGが共同で進めているSAPソリューションをベースとした環境向けの堅牢なストレージ・ソリューションの開発と同社の企業向けオペレーション・システムとしてのLinuxへのコミットメントも強調している。

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