三洋電機ソフトウエア(三洋)がスウェーデンCycoreの「Strategic Industrial Partner」になることで合意し,Cycore社の日本市場参入を全面的に支援する。Cycore社がスウェーデンのウプサラで現地時間11月21日に明らかにしたもの。この合意により三洋は,日本でのCycore社製品の独占販売,Cycore社の「Cult3D」用顧客サポート・システムの日本語化,インターネット向け有線/無線3D製品の共同開発を行うことになる。

 Cycore社は,インタラクティブで高品位な3Dオブジェクトとアニメーションの作成や表示を行うグラフィック・ソフトウエアの開発/販売を手がける。作成した3D画像は,おもにWWWブラウザや,米Microsoftの「PowerPoint」,米Adobe Systemsの「Acrobat」上で利用可能。

 三洋は独占販売を行うにあたり,日本でCult3Dの販売,流通,マーケティング,顧客サービスを運営する組織を新たに設ける。最初の業務として,Cycore社が行うCult3Dソフトウエアのユーザー・インタフェースと文書の日本語化を支援する。さらに三洋は,三洋電機グループの企業に対して,各社のeビジネスへの取り組みにCult3Dの導入を働きかけていく。

 またCycore社の日本市場での活動を支援するため,両社は共同でWWW 3Dアプリケーションの開発をはじめる予定である。「無線WWW 3D技術などの開発分野が,最初のターゲットになる」(Cycore社CEOのBengt Starke氏)という。

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