韓国Cyberbank社の子会社である韓国のPC-EPhone社が米国時間11月21日に,同社のPDA製品PC-EPhoneファミリの機器に関連する新製品,ソフトウエア,周辺機器の開発と販売を独占的に行うライセンスを獲得したことを発表した。

同社は,PC-EPhoneにPDAハードウエアのファミリと周辺機器を追加した。MIA PDC-600は,PCMCIAスロットを装備したPocket PCデバイスであり,拡張パックの必要性を排除することによりコストを低下させ,また軽量にした。さらに新しい工業向けPDAとWeb Padラインにより,モバイル・ユーザーがより効率良く作業できるようになった。工業向けPDAは,5フィートの落下テストに耐えるように設計されており,指紋による生体認証アクセス制御機能とバーコード・スキャナを備えている。

周辺機器には,ポケット・サイズのロールアップ・キーボード,Pocket PCデバイス用の9ボルト・バックアップ・バッテリ携帯型の充電器,車内のライターから電源を獲得する110ボルトのコンセントを持つAC/DCコンバータ,ソフトウエアを必要としないプラグ&プレイ型のワイヤレス・マウスなどがある。

PC-EPhoneファミリ向けに加えられた最初のソフトウエア「PINPUT」は,企業の敷地内で既存のWLANを使い,ホワイトボード,インスタント・メッセンジャ,VoIPを介してPDA間で協調的な通信を可能にする。またPC PocketデバイスをCDMA方式の電話にするための「Fusion」と呼ばれる電話クライアントへの拡張も進めている。

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