米Compaq Computerが米国時間11月16日に,WWWを用いたパートナ向け管理システム「Compaq Services Network」を強化することを明らかにした。このシステムにより,「Compaq社のパートナは,顧客に対し柔軟にサポートを提供しつつ,処理を簡素化できる」(Compaq社)という。

 強化する点には,「Electronic CarePaq Services」のアップグレードと,注文/クレーム対応機能およびオンライン・サポート・サービス,販売トレーニングの改善,「Compaq Financial Services」を介した融資関連のリンク強化などがある。

 「この強化策により,Compaq社のパートナは,顧客に対して最も能率的かつ効果的なサポート・サービスを提供できるようになる」(Compaq社グローバル・サービス部門グローバル・チャネル・サービス,ディレクタのJo Ann Andry氏)

 同社が強化したシステムの主な内容は次の通り。

・Electronic CarePaq Services:
 同社のCarePaq Servicesをオンラインで利用できるようにしたもの。パートナがCarePaq Servicesの在庫を持つ必要を排し,コスト削減を図る。

・注文入力とクレームのオンライン処理:
 交換部品の注文と,製品保証に関するクレームの入力をオンラインで処理可能となり,手作業で記録を残す必要がなくなる。

・販売トレーニング:
 WWWを用いたトレーニングを提供し,パートナ自ら製品やサービスの販売に必要な知識や技術を身につけることができる。Compaq社が提供している授業形式のトレーニングを補足するもの。

・顧客情報やサポート情報の提供:
 顧客の問題を解決する際に役立つ情報をパートナに電話で提供する。シリアル番号,製品系列,サブシステム,OS,部品などの検索キーを利用できるようにする。特定製品の修理履歴の閲覧や,技術情報の記載された文書一覧の取得も可能。

・Compaq Financial Services:
同社のWWWサイト「Compaq.com」で,融資関連のリンクを設けたCompaq Financial Servicesを提供する。

・「Batch Claims」:
 パートナのBtoB(企業間電子商取引)技術導入を支援する。製品保証クレームに関する処理の運営コストを削減し,データの信頼性を向上させる。

・「Discovery Tool」:
 販売を支援するための情報提供などを行うオンライン販売ツール。

◎関連記事
米コンパックがQ3決算を発表,33%の減収,純損失は4億9900万ドルで赤字拡大
「Q3の西欧におけるPC出荷台数は前年同期比11%減」,と米データクエスト
「Q3の世界PC市場は前年比13.7%減,デルが一人勝ち,コンパックは激減」と米IDC
【速報】米HP,250億ドルで米コンパックを買収
【TechWeb特約】米コンパック・ユーザーに不安,波紋広がるHP社による買収劇
【TechWeb特約】米HPのCEO Fiorina氏,米コンパック買収に関する報道に“大反論”

[発表資料へ]