ネットワーク機器関連の調査会社、米Dell'Oro Groupが米国時間11月16日に、ギガビット・イーサネット・スイッチの市場を調査した結果を発表した。2001年第3四半期における出荷ポート数は120万ポートで前期に比べ6%増となった。
「ギガビット・イーサネットは、より低速な技術よりも価格性能比でメリットが高くなった。このことから顧客のギガビット・イーサネットへの移行が続いている」(同社)
ところが売り上げベースでみるとこれに反して減速傾向にあるという。これは主に、「顧客が高価なシャーシ型製品から安価な固定コンフィギュレーション製品へと移行しているため」(同社)。この現象はイーサネット・スイッチ市場の全体にも起こっているという。
「IT予算の引き締め傾向のなか、顧客の目はより安価なソリューションに向いている。とりわけ第3四半期はワイヤリング・クローゼットの分野でそれが顕著だった」(同社)
■表 売上高ベースのシェア(2001年第3四半期) 順位 ベンダー シェア 1 米Cisco Systems 47.7% 2 米Extreme Networks 8.6% 3 米Enterasys Network 8.5% 4 加Nortel Networks 7.4% 5 米Foundry Networks 5.9% 6 仏Alcatel 3.6% 出典:Dell'Oro Group
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