米Microsoftが米国時間11月14日に,北米の教育機関を対象にしたIT技術者育成のためのトレーニング・プログラム「IT Academy Program」を発表した。ネットワーク管理者や技術サポート要員,ソフトウエア/ハードウエア開発者,設計技術者などを育成するプログラムである。

 対象となる教育機関は,2/4年生大学,職業訓練校,高校など。Microsoft社では,「今日の職場では高い技術力が求められることから,これらの教育機関におけるITカリキュラムを向上させる必要がある。このプログラムは,こうしたニーズにこたえるもの」と説明する。

 IT Academy Programでは,これら教育機関の学生と教職員に対し各種のサービスを提供していく。これには,同社の公式カリキュラムや,Windows XPなど同社製新製品,.NETやVisual C++などの同社の最新技術が含まれる。

 このプログラムの主な内容は以下の通り。

・オンライン・トレーニングとインストラクタによるトレーニング
 (後者は地域の教育センターで開催)
・Microsoft社製品の使用ライセンスの提供
・教育資材や技能認定試験におけるアカデミック料金の提供
・技術サポート
・プログラム管理に必要なリソースとツール
・オンライン・コミュニティ/セミナー
・学生向けポータル
・月刊機関誌

 IT Academy Programは,米国とカナダの教育機関を対象に2001年11月中にも開始する予定。ただしカナダにおいては当初パイロット・プログラムとなる。ケベック州については2002年秋ごろの開始となる見込み。

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