米Oracleが米国時間11月14日,同社の電子商取引向けソフトウエアの統合製品「Oracle E-Business Suite」の2001年の顧客数などを明らかにした。6月以来,Oracle E-Business Suiteの顧客数は2倍以上に成長している。既に世界各国で900以上の顧客がこのスイートを実装しており,4000以上の企業が実装を進めているという。

 同社は,世界の主要企業および団体を顧客に抱えており,AT&T Wireless,Bank of America,Bank of Montreal,Sun Microsystems,Hewlett-Packard,Cisco,British Telecom,Cathay Pacific Airways,Compaq,The Gap,NATOなどが名を連ねている。

 顧客がOracle E-Business Suiteを選択した理由として,同社はアプリケーションを個別のモジュール,ビジネス・フロー,または包括的なスイートとしての使用を可能にするオープン・アーキテクチャとシングル・データ・モデルを挙げている。

 このスイートの発表以来,同社は5つの製品リリースで機能拡充を行ってきた。特にSCM(Supply Chain Management)とCRM(Customer Relationship Management)アプリケーションの機能が顧客の採用を牽引している。また経費削減を実現しながらビジネス・プロセスの自動化と標準化を実現するE-Business Suite Onlineも多くの顧客を集めた。

 「Compaqは,Oracle E-Business Suiteを採用して資材調達から支払いを自動化することにより間接的な経費を省いて2001年に4800万ドルの経費を削減できる」(米Compaq社)

 2001年に獲得した顧客がもっとも集中したのは北米地域だった。また欧州,中東地域,アジア太平洋地域でも顧客を獲得してシェアを高めた。

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