米IBMが米国時間11月13日に,クラスタ構成のサーバー「eServer Cluster」を発表した。Linuxベースの「1300」とAIXベースの「1600」がある。

 eServer Cluster 1300は,米Intelのプロセサを搭載した「eServer x330」と「同x342」をクラスタ構成で用いる。OSは米Red Hatの「Red Hat Linux 7.1」。IBM社のクラスタおよびファイル・システム管理ソフトウエア「Cluster Systems Management for Linux」を利用する。クラスタ接続した複数のサーバーに関して,OSのインストールや設定などの操作を一元的に行うことができる。また,ハードウエアの監視や管理,サーバー間の同期化が可能。

 eServer Cluster 1300に用いるx330は「Pentium III」を搭載し,最大4Gバイトの133MHz ECC SDRAMと最大72Gバイトの記録容量を備える。「Cable Chaining Technology」技術と自己管理ツールを備える。

 x342は動作周波数1.25GHzのPentium IIIを搭載する。最大4Gバイトの133MHz ECC SDRAMと最大440.4Gバイトの記録容量を内蔵する。PCIスロットを5基備える。IBM社のサーバー開発プロジェクト「Project eLiza」による自己管理技術を取り入れる。

 eServer Cluster 1300の価格は,クラスタ・サーバー8台,管理サーバー1台,Red Hat Linux 7.1,スイッチングなどを含む構成が8万5000ドル。11月26日に米国で発売を開始する。

 eServer Cluster 1600はAIXを搭載したサーバー「pSeries」を用いる。

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