米Palmと松下電器産業は米国時間11月13日に,SDカードの販売促進に関して協力体制を敷いたことを明らかにした。同日より米国におけるプロモーションを共同で始めるもの。

 プロモーションの一環として,松下は同社の特定の製品を購入した顧客に対して,松下製のSDカードを郵送申し込み方式で無償提供する。対象となるのは,デジタル・スチル・カメラ,デジタル・スチル・カメラ機能内蔵のデジタル・ビデオカメラ,SDカード対応オーディオ製品などである。

 同様にして,Palm社も同社製品を購入した顧客に松下製のSDカードを無償提供する。対象となるのは,SDカード/MMC(MultiMedia Card)カード向け拡張スロットを備えた「Palm m125」「同m500」「同m505」である。

 また両社は,同日より大規模な宣伝活動もはじめる。A&E,Discovery Channel,ESPN,CNNといった放送局や,ニューヨーク,タイムズスクエアのNBCアストロビジョンでCMを流す。松下製品を使って,デジタル画像を撮影/保存し,それをPalm社製PDAで閲覧するといった利用法を紹介するという。これにより,「SD形式の相互運用性をアピールする」(両社)。

 「SDカードはノン・プロプライエタリの技術。我々はSD対応の製品が急速に増えることを期待している」(Matsushita Electric Corporation of America社CTOのPaul Liao氏)

 SDカードは松下電器産業,東芝,米SanDiskの3社が1999年8月に提携して共同開発した小型メモリ・カード。ピン数は9ピン。SDMI(Secure Digital Music Initiative)規格に準拠する著作権保護機能を組み込む。外形寸法が「MMC」と同じで互換性を確保,SDカード・スロットでMMCを利用することも可能である。

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<市場>
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