米Oracleが米国時間11月13日に,米Microsoftの「Exchange」から「Oracle9i」への移行を促すプログラム「Email Migration Service」を発表した。サーバー環境を移行することによって,ユーザーにより安全で可用性の高い環境を提供するとしている。

 Email Migration Serviceは,ExchangeからOracle社のクラスタ技術「Real Application Clusters」とデータベース・ソフト「Oracle9i Database」を組み合わせた電子メール・システムへの移行を支援する。Oracle社の技術コンサルタントが担当する。

 Email Migration Serviceでは2種類のサービスを用意する。「Oracle Email Migration」は,Oracle社の電子メール・システムに移行した場合の経済的利益を査定する。「Email Migration Accelerator」はツール群やベスト・プラクティスを提供し,企業がExchangeからOracle9iへの迅速に移行できるようにする。

 Email Migration Serviceは現在米国で利用可能だが,海外にもプログラムを展開する予定である。

 「一般的に電子メールをデータベースのデータとは考えない。しかし,電子メールには重要な企業の情報が含まれている」(Oracle社会長兼CEOのLarry Ellison氏)。電子メール・サーバーはより高い信頼性と安全性を提供し,コスト節約を実現しなければならない,と同氏は説明する。

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