米国の腕時計メーカーFossilが個人情報管理(PIM)機能を持った腕時計を発売する。Fossil社が米国時間11月6日に明らかにしたもので,Palm対応の「Wrist PDA」とPocketPC対応の「Wrist PDA/PC」の2機種を用意する。

 PDAに保存したデータは,赤外線インタフェースを介して腕時計にダウンロードできる。腕時計に内蔵しているアプリケーションは,データの閲覧のみ可能。190Kバイトのメモリを持ち,連絡先情報なら1100件,予定情報なら800件,備忘録なら5000件,メモであれば350件まで保存できる。

 また,ほかのPDAやWrist PDA,Wrist PDA/PCから,最大20件の名刺情報を赤外線経由で受信できる。

 「全世界に1750万人以上いるPDAユーザーがデータを“ウエアラブルにする”ことで,どこにでもデータを持ち出せるようになる」(Fossil社技術担当副社長のDonald Brewer氏)

 Wrist PDAは,以下のPalm OS機に対応する。

・米Palm製:Palm III,V,VII,m100,m500の各シリーズ
・米Handspring製:Visor,Edge
・ソニー:Clie

 一方Wrist PDA/PCは,以下のPocketPC機に対応する。

・米Compaq Computer:iPaq
・カシオ計算機:Cassiopeia
・米Hewlett-Packard:Jornada

 なお製品の発売は2002年の早い時期を予定する。百貨店および専門店,FOSSIL販売店,Fossil社のWWWサイトで購入できる。希望小売価格は145ドル。

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