比較ショッピング・サイトの米BizRate.comが米国時間11月8日に,今年のホリデー・シーズンのオンライン・ショッピングに関する予測を発表した。それによると74%のオンライン・ショッピング・ユーザーが,「9月11日の同時多発テロ事件は今年のホリデー・シーズンにおけるオンライン・ショッピング利用にまったく影響を与えない」と回答したという。

 今年のホリデー・シーズン(11月19日~12月26日)のオンライン売上高は63億ドルにのぼり,昨年のホリデー・シーズンと比べて31%増加する見通しだ。また,今後半年間の電子商取引は「見通しが明るい」とするオンライン・ショッピング・ユーザーは80%におよんだ。

 「消費者はすでにオンライン・ショッピングにお金をかけ始めている。2001年10月はオンライン売上高が前年同月と比べて37%増加し,ここ数カ月のうち最も前年同月比の成長率が高かった」(BizRate.com社社長兼CEOのChuck Davis氏)

 同氏は,オンライン・ショッピングを成長に導く主な要素として,1)オンラインで調べることによってお得な買い物ができる,2)米国人が家にとどまる時間が長くなった,3)オンライン・ショッピングは24時間7日間利用できて便利,の三つを挙げた。

 オンライン販売は9月11日の週に大きな打撃を受けたものの,9月24日にはテロ事件前の98%のレベルまで急速に回復した。その後もオンライン販売は引き続き堅調で,10月9日~15日の週には前年同期間と比べて51%も増加した。

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