米Yankee Groupが米国時間11月7日に,都市型のイーサネット・サービス(Metro Ethernet Services)に関する調査結果を明らかにした。これまで都市型イーサネット・サービスは,都市型サービス専門のプロバイダが大部分を提供してきた。一方で大手通信業者はニッチ製品であるイーサネットを介したTLS(Transparent LAN Service)を提供してきたが,これら業者が都市型イーサネット・サービス市場に参入を狙っているという。

 都市型イーサネット・プロバイダの成功により,地域電話事業者RBOC(Regional Bell Operating Company),長距離電話会社(IXC),次世代IXCがこの分野に興味を示し始めた。これら業者は,イーサネット・サービス・スイート展開を予定している。

 これらの業者が参入を望んでいる要因として,イーサネット・サービスは,従来のサービスと比較してより高い帯域幅を安価に提供でき,拡張性も高く管理も容易であることがあげられる。大きな収益が期待できる企業ユーザーをターゲットとし,業者はイーサネット接続を介したアクセス,TSL,付加価値サービス(VAS)の提供を予定している。これら業者は,他社との差別化を図るためにVAS分野に注力することが予測される。

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