オランダRoyal Philips Electronicsの一部門であるPhilips SemiconductorsとフィンランドNokiaが共同で,企業間電子商取引(BtoB)の普及促進を図る民間団体RosettaNetの定めた企業間事業プロセス「RosettaNet Partner Interface Processes(PIP)」の実装を行った。Philips社が米国時間11月7日に明らかにしたもの。

 「サプライ・チェーン・マネジメントにおいて大きな進展となる」(Philips社)

 RosettaNet PIPは企業間取引の標準インタフェースで,業務プロセスやデータのモデルを定義する。データ交換はXMLをベースで行う。今回両社が行った実装では,RosettaNet PIPに「Collaborative Forecasting」交換を使用した。

 これについてPhilips社グローバル・セールス・オペレーションズ部門担当上級副社長のMike Hamper氏は,「Nokia社とPhilips社がeビジネス戦略の主要な部分としてRosettaNetを実装することで,両社のサプライ・チェーンに参加するすべてのユーザーが,顧客との関係強化,経営効率の改善,販売機会の増加,コストの削減を実現できる」と説明する。

 これにより,「Philips社とNokia社は動的で柔軟性に富んだ取引パートナ・ネットワークを構築したことになる」(RosettaNetのCEOであるJennifer Hamilton氏)

 なおPhilips社はこれ以外にも,RosettaNetに参加する他のパートナ企業などと共にPIPを実装する作業を進めているという。

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