「世界の電話機間通話のうち,IPネットワークを介した音声(VoIP:Voice over IP)トラフィックは2000年に3.8%を占めたが,2001年はこの割合が6%に拡大する」。インターネット・テレフォニ事業を手がける米ITXCが米国時間11月6日に,米TeleGeographyの調査結果を引用するかたちで発表した。

 この調査は通信事業者を介した電話機間の通話のみを対象にしており,パソコン-電話機間やパソコン間の通話は含まない。

 ITXC社CEOのTom Evslin氏によると,「TeleGeography社の調査では,ITXC社がVoIP市場で20%近いシェアを占めて首位に立っている」という。

 2001年におけるVoIPは世界の国際通話のうち6%を占め,100億分にのぼる見込みである。TeleGeography社が2000年の時点で予測していた62億分を大きく上まわる。また,2001年における世界の国際通話の合計時間は1600億分以上で,2000年の1350億分以上から増加する。

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