電子商取引向けインフラ技術・サービスを手がける米Bowstreet社が米国時間10月31日に,Webサービスのプラットフォームに関する米IBMとの協力体制について明らかにした。Bowstreetの企業向けWebアプリケーション設計・カスタム化ソフトウエア・ツール「Business Web Factory Version 4.1」をIBM社のアプリケーション・サーバー「WebSphere Application Server」に完全統合するという。
なお今回の製品リリースは「先ごろ両社が発表を行った協力関係の成果」とBowstreetは説明する。Business Web FactoryとWebSphere Application Serverを組み合わせることで,両社共通の顧客を開拓し,J2EEやWebサービスをベースとしたWebアプリケーション製品ファミリの普及を促進していくという。
「J2EEとWebサービスの自動組み立て機能を備えるBusiness Web Factoryと,WebSphereを組み合わせることで,顧客のe-businessへの取り組みを短時間かつ低コストで実現する」(IBM社Software Group上級副社長のSteve Mills氏)
Business Web Factoryを利用すると,バックエンド・システムや外部Webサービスなど,さまざまなソフトウエア部品を動的に組み合わせ,カスタム度の高いe-businessアプリケーションを組み立ててることができる。これにより企業は追加のJavaコードを書くことなくBTO(Built to order)のアプリケーションを提供できるようになる。
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