米Qwest Communications Internationalが米国時間10月31日に,2001年第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期から横ばいの47億7000万ドル。Pro formaベースのEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は17億7000万ドルで,昨年同期の18億6000万ドルから5.3%減少した。

 純損失は1億4200万ドル(1株当たりの損失は9セント)。前年同期の純損失は2億4800万ドル(1株当たりの損失15セント)だった。Pro formaベースの純損失は1億3800万ドル(希薄化後の1株当たりの損失は8セント)。前年同期は2億3100万ドルの純利益(希薄化後の1株当たりの利益は14セント)だった。

 この結果についてQwest社は,インターネットや,DSL、無線、企業向けといったサービスが伸びたものの,経済の低迷や光ネットワーク部門の売り上げ減少で相殺されたと説明している。

 売上高が前年同期と同じになったことについては,1)インターネット関連の売り上げが65%近く成長したこと,2)無線関連の売り上げが68%増加し,2億ドルを超えたこと,3)光ネットワーク部門の売り上げとIP機器の売り上げが約2億ドル減少したこと,を理由に挙げている。

 Qwest社は同日,現社長兼CEOのJoseph P. Nacchio氏の任期を2005年12月31日まで延長することも明らかにした。

 なお同社は先ごろ,4000人の人員削減と1000人の配置転換計画を発表している。

◎関連記事
米Qwest Communications,IPバックボーン接続サービスにサービス・レベル保証契約(SLA)を導入
米クエストの都市型ネットワーク拡充に米シスコが“光IP”製品を供給
「米MSも米AOL TWもDSLサービスのお客様」,米クエストが今度はAOL TWと提携
米マイクロソフトが中断していたDSLサービスを復活,米クエストが包括提携
米Qwestが英C&Wに米国内のネットワークを提供,複数年で1億ドル規模の契約
Qwestが携帯電話向けに,音声を使ったインターネット情報提供サービス
競争が激化する米国の地域電話サービス,自社敷設の屋内配線への他社の接続を拒否するQwestをAT&Tが提訴を検討
QwestがDSLサービスの速度拡張を発表,256kbpsから640kbpsに

[発表資料へ]