米Quantumが米国時間10月31日に,米EMCとのOEM契約を継続したことを明らかにした。Quantum社の「DLT 8000」と「LTO Ultrium」テープ装置を装備したエンタープライズ・クラス・ライブラリ装置「P7000」を,EMC社がオープン・システム向けのバックアップ/復旧ソリューション「EMC Data Manager(EDM)」シリーズの製品として販売する。

 Quantum社のP7000は,最大16台のテープ装置(最大679個のカートリッジ)に対応しており,記録容量は149T(テラ)バイト,データ転送速度は1.7Tバイト/時間。特許申請中のパス・スルー方式を使用することで,テープ装置を最大64台(最大2500個のカートリッジ)まで拡張できる。この場合,記憶容量は500Tバイト以上におよび,転送速度は7.0Tバイト/時間以上の性能を示すという。

 一方EMC社のEDMは,NASおよびオープン・システム環境において情報の集約/保護を行うシステム。LANに対応しており、LANの種類にかかわらずバックアップ用サーバー無しで機能する。EDMをユーザーのネットワーク(IP),SAN(ファイバ・チャネルSAN),「EMC Symmetrix Enterprise Storage」システムに接続し,バックアップ処理を集約して制御できる。

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