米GartnerのDataquestが米国時間10月19日に,ITサービス・プロバイダの動向に関する調査結果を発表した。ITサービス・プロバイダの収益の21%は,他のITサービス・プロバイダへのサービス提供によるものだった。

 この割合は2003年までに26%に上昇すると予測される。またITサービス・プロバイダの73%は,他のITサービス・プロバイダへのサービス提供が2005年までに一般的なパターンになると考えている。

 企業は数年前と比較して,より複雑で急を要する要望を出すようになっている。そのときに,いくつかのITサービス・プロバイダからのソリューションを必要とする状況が生じる。その結果ITサービス・プロバイダは,顧客の要求に応えるために他のプロバイダと協力せざるを得ない。

 また顧客側は,複数のITサービス・プロバイダとの関わるよりも,ITサービス企業を絞る方向に移行している。

 「時間と資源の有効利用のために顧客は,自分に代わって他のITサービス企業との仲介をしてくれるITサービス企業と関係を持つことを望んでいる」(Gartner Dataquestの主要アナリストのMichael Haines氏)。

 ITサービス・プロバイダが他のプロバイダに提供するサービスは,プロジェクト管理,アプリケーション開発,運用サービス,サポート・サービスが一般的だという。

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