光ファイバ・ケーブルによる広帯域ネットワーク・サービスを提供する米Williams Communicationsは10月29日,日本のKDDI社と提携して日本と米国の任意の地点を接続したエンド・ツー・エンドのビデオ伝送サービスを提供すると発表した。太平洋横断光海底ケーブルと地上光ケーブル・ネットワークを組み合わせて,放送局などのコンテンツの放映権を保有する企業に向けて,コンテンツを伝送するサービスを提供する。

 専用チャンネルを用いた常時接続のフルタイム・サービスの他に,必要な時だけ利用可能なオケージョナル・サービスも提供する。利用可能なビデオ品質には,標準(NTSC)から高精細度(HDTV)まで4つのグレードが用意されている。NHKは既に,米国から日本へ向けて野球のメジャーリーグの試合をHDTVグレードで伝送している。

 Williams Communicationsは,光ファイバ・ネットワークと衛星ネットワークを組み合わせることにより,スーパーボウル(アメリカンフットボール),ワールドシリーズ(野球),NBA(バスケットボール),NHL(アイスホッケー)などのスポーツ中継の80%,アカデミー賞,ゴールデングローブ賞,エミー賞などのライブスペシャル・イベントの65%を全米に中継している。今回のKDDI社との提携により,日本にもこれまで以上に多くの番組が届くようになることが期待される。

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