「『Windows XP』の違法コピー防止機能が破られた」。セキュリテュ・ソフトウエア・ベンダーの英BitArts Labs(旧称:BitArts:http://www.bitarts.com/)が英国時間10月26日に明らかにしたもの。米Microsoftが「ソフトウエアの違法コピーに終止符を打つ」としていたWindows XPの違法コピー防止機能が,「10月25日の発売後わずか数時間で」(BitArts社)破られてしまったという。

 BitArts社によると,クラッカー(悪意のあるハッカー)はWindows XPの違法コピー防止機能をすり抜けることのできる違法インストール・ファイルを開発済みという。「クラック用のファイルと違法コピー防止機能を外したWindows XPのコピーが,違法コピー・ソフトウエアを配布する“Warez(ワレズ)”と呼ばれるWWWサイトなどから入手可能な状態にある」(同社)。

 同社は,Windows XPのベータ版の違法コピー防止機能に問題があることを指摘していた。「それに対し,Microsoft社は製品版で解決すると主張していた」(同社)としている。

 「多くの企業が採用しているアクティベーション技術やMicrosoft社の違法コピー防止機能などは,高度なクラッキング技術とっては防御壁にならない」(BitArts社会長のDanny Chapchal氏)。

◎関連記事
Windows XPの違法コピー防止技術,製品版でさらに緩やかに
Microsoftがフロリダ州とジョージア州の再販業者を著作権侵害で告訴
米マイクロソフトが違法ソフト撲滅キャンペーンを強化,22カ国で法的措置
米マイクロソフト,Office,Windows,Visioの違法コピー対策を強化
Microsoftが大規模な違法ソフト撲滅運動,ツールなど駆使し24時間体制で監視
「欠陥品や偽造品の流通を阻止!」---。3Com,Apple,Compaq,HP,Nortel,Xeroxがグレーマーケット対抗で連携
米企業8社,ソフト違法複製で総額51万ドル超の賠償金
ネット・オークション利用の違法ソフト販売で和解成立,違反者が謝罪文と罰金

[発表資料へ]