米Jupiter Media Metrixが米国時間10月25日に,米国のオンライン金融機関の利用者に関する調査結果を発表した。利用者の45%が自分の口座を一つの金融機関に絞ることに特に不安は感じていないという。

 同社はこの結果を,一つの金融機関で,銀行,貸出し,委託売買,保険など多くの金融製品を統合して提供するところが増え,それぞれの製品の完成度が高まってきたためだと分析する。

 口座を1カ所に絞ることに不安を感じている利用者は,主な理由として以下を挙げている。金融機関の不安定さ(18%),過剰な販売勧誘(11%),口座を移すのが面倒(11%)である。同社は,これらの心配はいずれなくなるとみている。その他の調査結果は次の通り。

■口座を1カに絞ることに対する懸念理由

順位 内容 割合
1. 自分の口座を1ヶ所にまとめることに
特に大きな心配はない
45%
2. 金融機関の倒産 18%
3. 過剰な販売勧誘を受ける心配 11%
4. 全部の自分の口座を
1カ所にまとめるのが面倒
11%
5. その金融機関に自分の情報を
知られるすぎる心配
8%
6. その他 7%

出典:Jupiter Media Metrix社「May 2001 Jupiter Consumer Survey」

◎関連記事
NEC,地銀4行と地域ポータルサイト開設のコンソーシアム
国内オンライン証券取引市場は134万口座に---IDC調査
イーバンク銀行が7月23日開業,ネット専業でECの少額決済に特化
2005年には米国の4000万世帯以上が電子請求書発行・決済(EBPP)を導入
米イー・トレードが米銀大手チェースから口座3万3000件,預金15億ドルを買収
「銀行のWWW対応サービスには改善の余地あり,ランキングはCitibankが首位」---米社が調査
EBPPは金融機関にとって不可欠のサービスに--IDCが調査
普及に向かうネット銀行,次の課題は使いやすさ

[発表資料へ]