米Frost & Sullivanが米国時間10月22日に,世界の生体認証(バイオメトリクス認証)市場に関する調査結果を発表した。非自動指紋認証システム(non-AFIS:Automated Fingerprint Identification System)市場は2000年の6600万ドルから,2006年には9億ドル規模に達するという。

 安全やプライバシ保護の要求が高まるとともに,生体認証市場は大きく成長する。政府機関は,健康保険記録の機密性を保証する法規制といったプライバシに関する法律を定め,企業に個人情報の保護を義務づける方針である。

 「(先ごろ公開された生体認証のAPI“Biometric API”のように)新たな標準規格が登場すれば,長いあいだ業界の成長を妨げていた障害が取り除かれる。互換性に問題のあった生体認証業界は共通プラットフォームの作成に乗り出し,合意に達している」(Frost & Sullivan社アナリストのPrianka Chopra氏)。

 生体認証は,身体的特徴によって自動的に個人を認証または確認する技術。指紋,手のかたち,虹彩,音声,顔,網膜認証などがある。

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