米Gatewayが米国時間10月18日に,2001年第3四半期の決算を発表した。売上高は14億ドルで,特別費用を含めた純損失は5億2000万ドル(1株当たり損失は1ドル61セント)。特別費用を除いた場合の税引き前損失は8300万ドル(1株当たり損失は17セント)となり,「修正予測と一致する」(Gateway社)。

 同社は10月4日に第3四半期業績予測の下方修正を発表し,特別費用を除いた税引き前損失を0.14~0.17ドルとしていた。

 「9月11日の同時多発テロ以降の数週間に,すべての顧客分野で需要が落ち込んだ。また,海外事業撤退に伴う営業損失が予想以上に多かった」(Gateway社)。

 米国における第3四半期の販売台数は81万8000台で,前期の79万8000台から増加した。主要分野の出荷台数は,テロ事件以前の伸び率に戻りつつある。テロ事件後の数週間は需要が落ちたが,その後大幅な回復をみせているという。

 米国での消費者向けと教育関連向けは,第3四半期に販売台数がそれぞれ13%と9%増加した。中小企業向けは前期と比べて3%減少したが,前年同期比で9%伸びた。

 海外事業からの撤退により,世界市場における販売台数は前期比3%減の89万6000台にとどまった。

 特別費用を除いた粗利率は16.8%で,前期の18.7%から1.9ポイント低下。特別費用を除いた販売費および一般管理費は3億3000万ドルで,前期の3億900万ドルから増加した。なお,同社は8月に発表した再編計画により,年間約3億ドルのコスト節約を見込んでいる。

 また同社は,第4四半期に米国の販売台数が増加し,特別費用を除く税引き前の収支が黒字に転じるとの見通しを明らかにした。

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