米Microsoftが米国時間10月16日に,新たな事業部門「Developer and Platform Evangelism Division」を立ち上げたことを明らかにした。開発者向けツールおよび技術の拡充と普及促進を目的とする。同社のWWWサイトの運用も担当する。

 「ソフトウエア開発者に,ツールやプログラム,サービス,コンテンツを提供し,次世代ソフトウエアの開発を支援する」(Microsoft社)としている。

 Developer and Platform Evangelism DivisionはMicrosoft社Platforms Group事業の一部となり,Microsoft社上級副社長のEric Rudder氏が指揮をとる。Rudder氏は「Technical Strategy」部門のバイス・プレジデントを務めており,今回上級副社長に昇進する。ちなみにPlatforms Groupには,「Windows」,「.NET Enterprise Servers」,「New Media Platforms(旧称:Windows Digital Media)」事業部門などが含まれる。

 新部門では,パソコンからサーバーにいたるプログラミング・モデルをあまねくカバーするとともに,「.NET Platform」向けツール開発を行う。「Windowsと.NET Enterprise Serverのシナジー効果向上を図る」(Microsoft社)としている。また,書籍やオンライン学習,学習教材といった各種コンテンツを通じて,Microsoft社プラットフォームの普及に努める。開発者,IT管理者,意思決定者,消費者などを対象とする。

 Developer and Platform Evangelism Divisionは以下の4部門で構成する。

・Developer Division

・Developer Marketing and Enterprise Tools

・Content Development and Delivery Group

・Platform Strategy and Evangelism

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