米Forrester Researchが米国時間10月16日に,2001年のホリデイ・オンライン・ショッピングは前年比10%増の110億ドル規模に達するとの予測を発表した。

 「同時多発テロや景気の悪化などといったマイナス要因にもかかわらず,オンライン・ショッピングは堅調に伸びる」(Forrester社)。その理由として,「航空機の利用を避け家族で集まるのを今年は取りやめようという人が増えている。その代わりにオンラインで贈り物を買ってギフトを送る計画を立てている人が多い」などの要因を挙げている。

 Forrester社によれば,2001年のホリデイ・ショッピングにオンラインを利用する世帯数は600万世帯に達するという。

 同時多発テロの被災者に向けた基金としてオンラインで簡単に寄付ができるようにしたWWWサイトが多くなっている。オンライン・ショッピングを利用したことはないが,オンラインで初めて寄付をしたという層が,ホリデイ・ショッピングでもインターネットを利用する可能性も高い。

 米comScore Networksの調査によれば,同時多発テロが発生した9月11日の朝から9月12日夜にかけても,オンライン販売では9600万ドルの売上高があったという。

 Forrester社はこのホリデイ・シーズンにオンライン事業者が注意すべき点として以下を挙げている。

・複数の宛先に送る手続きでも1回のトランザクションで済むよう,購入プロセスの利便性を高めておく。

・オンラインで購入手続きをして,オフラインのショップでピックアップできるオプションを用意する。

・早めに買い物を済ませるように促すためのオンライン・キャンペーンを展開する。

・消費者が容易に理解できるプライバシ保護やセキュリティに関する条項を掲げる。ナビゲーションを明確にし,迅速に会計を済ませることができるようにする。

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