米Cahners In-Stat Groupが米国時間10月15日に,セットトップ・ボックス(STB)を使ったインターネット接続に関する調査結果を発表した。インターネット・アクセス機能を備えるSTB市場は,2000年の690万ドルが2005年には約11倍の7400万ドル以上に成長するという。

 広帯域の普及とインタラクティブTVサービスの需要が高まるため,今後5年間は年間平均60.8%で伸び続けると予測している。成長を妨げる要因として,消費者に対する啓蒙の必要性,サービスのビジネス・モデルを修正する必要性,現在の景気低迷を挙げている。

 その他の調査結果は次の通り。

・インターネット・アクセスを提供するにはデジタル・ケーブルSTBが,(少なくとも北米市場においては)もっとも現実的である。

・DBS対応STBを介したインターネット・アクセスは,衛星との双方向アクセスが欠如しているために普及が進まない。ただし既にDBSプロバイダが利用しているマルチキャスティング機能は,ウェブ・キャスティング向けには理想的である。

・ビデオ・ゲームのコンソール市場に大きな変化が起きている。ゲム・コンソールは,居間におけるエンターテイメントのゲートウェイになる。インターネットへのアクセス機能やDVDプレーヤのようなインタラクティブな機能を提供する。

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