米Cypress Semiconductor,日立製作所,米Integrated Device Technology(IDT),米Micron Technology,NEC,韓国のSamsung Electronicsの6社が米国時間10月15日に,ネットワーク機器に向けたSRAMアーキテクチャ「Quad Data Rate II(QDRII)」と「Double Data Rate II(DDRII)」の仕様策定を完了したことを明らかにした。

 QDRIIとDDRII SRAMのデータシートはWWWサイトで公開している。QDRIIとDDRII製品はクロック周波数333MHzで動作する。ネットワーク・スイッチやルーターといった通信アプリケーションに向ける。

 QDRでは,五つのSRAMアーキテクチャを定義する。「QDR Burst 2」「QDR Burst 4」「DDR common I/O, Burst 2」「DDR common I/O, Burst 4」「DDR separate I/O, Burst 2」である。各アーキテクチャはx8,x18,x36構成が可能。

 動作電源電圧は1.8V,250MHz動作時のデータ有効ウインドウ(data valid window)は1.3ns(クロック・サイクルの65%)である。パッケージは165ピンのFBGA(13mm x 15mm)。従来と比べて面積を40%小さくできるという。

 QDRはクロック・レートの2倍で独立に動作する二つのポートを備える。1クロック・サイクルで四つのデータ・ワードを転送できる。Common I/O DDRは,I/Oデータ・バスを使ったデータ転送を,クロックの2倍のサイクルで行える。Separate I/O DDR では,DDRの入力バスと出力バスを分離した仕様を定義する。

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