米Akamai Technologiesが米国時間10月11日に,2001年第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比57.4%増の4280万ドルと大幅な増収となった。前年同期は2720万ドルだった。

 収支は5540万ドルの赤字で,1株当たり損失は0.53ドル。前期の純損失9260万ドル,1株当たり損失0.91ドルと比べ赤字幅は縮小した。一時的な費用を除いたEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は1660万ドルの赤字。前期は2650万ドルの赤字だった。

 Akamai社は,第4四半期の業績について売上高が3400万ドル~3600万ドル,EBITDAが1800万~2000万ドルの赤字になる見通しであることも明らかにした。「2002年の第2四半期にはEBITDAが収支トントンのレベルに改善する」(Akamai社)としている。

 なお,同社の業績は1999年通年が5760万ドルの純損失,2000年には純損失額が8億8580万ドルに膨らみ,2001年もこれで3四半期連続で赤字となった。同社の2001年第3四半期末時点のキャッシュは2億3960万ドル。

 Akamai社は,「利益確保のため」として,2001年第4四半期中に従業員を最大25%削減するリストラ策を実施することについても明らかにした。約3000万ドルの経費削減を見込む。

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