米Oracleが米国時間10月11日に,知的所有権のライセンス契約を管理するソフトウエア「Oracle Contract for Rights」の提供を始めたことを明らかにした。

 Oracle Contractは,電子商取引向けソフトウエアのスイート「E-Business Suite」の基幹コンポーネントの一つ。契約書の作成,管理,修正/変更/更新,承認などに対応するツールを提供する。

 Oracle Contract for Rightsは,知的財産権のライセンス取引に必要な手続きや管理などの自動化機能を備える。E-Business Suiteへの組み込みのほか,スタンダード・モジュールとしても提供する。

 「企業全体の50%以上が何らかの知的財産権を管理している。知的財産権を確実に守り,また価値を最大限に高めるなど,管理ノウハウの向上は重要」(Oracle社)。

 Oracle社は,今後ディジタル資産管理やロイヤリティ管理に向けたアプリケーションも順次投入していく予定である。

 Oracle Contracts向けのアプリケーションとしては,サービス契約用の「Oracle Contracts for Service」や,プロジェクト契約用の「Oracle Project Contracts」なども提供している。このほか,販売契約用「Oracle Contracts for Sales」,ナレッジ・マネジメント用「Oracle Contracts Intelligence」,サブスクリプション・サービス用「Contract for Subscriptions」,リース管理「Lease Management」,購買調達用「Contracts for Procurement」なども順次投入していく。

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