米Microsoftと米Groove Networksが米国時間10月10日に,ピア・ツー・ピア(Peer-to-Peer)技術に関して提携関係に入ることを明らかにした。Groove社は,米Lotus DevelopmentでNotesを開発したRay Ozzie氏が4年前に立ち上げた会社である。

 両社は,Microsoft社の.NETおよびWindows XP技術とGroove社のコラボレーション技術とを組み合わせる。またMicrosoft社は,Groove社に5100万ドルを出資し,同社の20%の株式を取得する。

 なお両社は1年前から,XMLベースののWebサービスなどで協力してきた。2001年3月には,Microsoft社の基本WWWサービス群「HailStorm」(開発コード名)に関しても提携関係に入っている。
 
 Groove社は,今年前半に発表した「Groove1.0」を,インターネットを介した通信サービスやネットワーク・サービス,電子商取引,大企業の協業システムなどに向けたインフラとして提供している。これまでに医薬品大手の英GlaxoSmithKlineをはじめ,米Andersenや米Syntek Technologiesなどにライセンス供与している。国防総省国防高等研究事業局(Defense Advanced Research Projects Agency)の研究システムにも導入されている。

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