米Working Mother Mediaが米国時間10月9日に，ワーキング・マザーが働きやすい米国企業のトップ100ランキング「100 Best Companies for Working Mothers」を発表した。ランキングは同社が発行する「Working Mother Magazine」誌が年に一度発表しているもの。
「企業のレイオフが相次ぐなか，残った従業員の勤務時間や仕事量は増える一方だ。特に子どもを抱えるワーキング・マザーにとっては負担が大きくなっている」（Working Mother Media社社長兼CEOのCarol Evans氏）。
評価のポイントは，（1）女性従業員の割合，（2）保育向けの支援制度や施設など，（3）フレックス・タイムや勤務地の選択などといった柔軟性，（4）男性・女性両方が利用可能な初産時の特別休暇，（5）勤務時間とプライベートな時間のバランス，（6）女性従業員の昇進状況，の6項目。
2001年の評価では，所得やスキルのレベルが低い労働者に対して，企業がどれだけの待遇を提供しているかを重視した。上位10社のランキングは以下の通り。
■表 2001年：ワーキング・マザーが働きやすい米国企業/トップ10ランキング
| 順位 | 企業名 | |
| 1 | Bristol-Myers Squibb（ニューヨーク） | 製薬会社 |
| 2 | Citigroup（ニューヨーク） | 銀行 |
| 3 | Fannie Mae（ワシントンD.C.） | 不動産 |
| 4 | IBM（ニューヨーク） | コンピュータ |
| 5 | Marriott International（ワシントンD.C.） | ホテル |
| 6 | Morgan Stanley Dean Witter（ニューヨーク） | 投資銀行 |
| 7 | PricewaterhouseCoopers（ニューヨーク） | コンサルティング |
| 8 | The Procter & Gamble（P&G）（オハイオ州） | 日用品 |
| 9 | Prudential（ニュージャージー） | 保険 |
| 10 | Texas Instruments（テキサス州） | 半導体 |
11位以下にランキング入りしたIT関連企業は，30位米Cisco Systems，36位米Eastman Kodak, 48位米Hewlett-Packard（HP），58位米Lucent Technology，86位米Sun Microsystems，96位米Verizon。Working Mother Media社は，トップ100のランキングをWWWサイトで公開している。
「ワーキング・マザーが仕事を選ぶ際に重視する条件としては，勤務時間/勤務地の柔軟性と保育支援プログラムの有無を挙げる人が多い。企業はこうした制度を充実させることで，社員を引き付け，生産性を高めることができる」（Working Mother Media社）。
産業別では，日用品部門が米Johnson & Johnson，金融部門がCitigroup社，医療関連が米Novant Health Systems，製造米Ford Motor，プロフェッショナル・サービス米Prudential，ハイテク/情報サービス部門IBM社がトップとなった。
評価項目別でみると，保育支援プログラム部門でIBM社，柔軟性はHP社，初産時特別休暇では米Merrill Lynchがトップだった。
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