米Oracleが米国時間10月9日に,独立ソフトウエア・ベンダー(ISV)向けの組み込みソフトウエア・ライセンス制度「Embedded Software License」を新設したことを明らかにした。Oracle9i Database,Oracle9i Application Serverなど,Oracle社のすべての製品を対象とする。

 ネットワーク管理アプリケーション,個人情報管理アプリケーションをはじめ,歯科医院の予約受け付けシステムや自動車修理の課金システムなどといった特定の業務向けソリューションなどに,Oracle社の技術を組み込むことを支援する。携帯情報端末(PDA)や医療機器など端末への組み込みも含む。

 ライセンスのロイヤリティ料金は,ISVが設定する製品価格の5%もしくは10%(Oracle社の製品で異なる),もしくはOracle社が提供する製品価格の20%とする。ISVはどちらのプログラムを利用するか選択できる。Oracle社はEmbedded Software Licenseの詳細情報をWWWサイトで公開している。

 Oracle社は同日,ISV向けに販売や技術トレーニングなどテクニカル・リソース・キットの提供を始めたことも明らかにした。アプリケーションへの組み込みやコンフィギュレーションを容易化するためのツールやユーティリティを提供する。今後,データベースの新機能に関する理解を促すためのデザイン・サービスの提供も行っていく。

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