米Borland Softwareは10月8日,携帯電話機メーカー最大手のフィンランドのNokiaと提携し,Javaアプリケーション開発環境の統合化により次世代携帯電話用モバイル・アプリケーションの開発を大幅に効率化したツールを提供すると発表した。

 この発表は,Borland社が毎年行っている開発者会議Borcon 2001(Borland Developer Conference 2001,今年の会場はパリ)で行われた。両社は,Nokia社のPersonalJavaアプリケーション開発環境(Nokia Developer's Suite)とBorland社のJavaアプリケーション開発環境「Borland JBuilder」を統合化する。これにより,次世代携帯電話ネットワークにおける各種のモバイル電子ビジネス・アプリケーションの開発を効率化するためのツール,サービス,開発環境を提供する。

 両社は,JbuilderとNokia Developer's Suiteの統合化により,Javaアプリケーションの開発が容易になり,携帯電話,電子メール,高精細カラー・ディスプレイおよびマルチメディア・サポート機能を備えた携帯情報端末用のモバイル・アプリケーションの開発期間の短縮や開発コストの低減が可能になるとしている。

 Borland社とNokia社は既に今年の前半から,Nokia社のJava対応携帯電話用ソフトウエア開発を効率化するためにBorland JBuilder Mobile SetのNokia版の開発を共同でスタートさせており,今回の発表は両社の関係をさらに進めたことを明らかにしたものと言える。

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