米Gartnerが米国時間10月8日に,今後10年間で注目されるようになる四つの主要技術に関する分析結果を明らかにした。四つとは「顧客セルフサービス」「Webサービス」「ウエアラブル・コンピュータ」「電子商取引商品のタグ付け」である。フロリダ州レイクブエナビスタで開幕したGartner Symposium/ITxpo(10月8~12日)で同社が発表したもの。

 同社が発表した主要技術四つに関する分析は次の通り。

・顧客セルフサービス
 2005年までに,情報交換やリモート・トランザクションに関する顧客サービスの70%が自動化される。情報や取引を人手を介さず顧客自身が行えるようになりつつある。

・Webサービス
 ソフトウエア部品として業務処理をパッケージ化することで,これまで開発してきたeビジネスは過去のものとなる。Webサービスは2001年から2002年にかけて,もっとも注目される技術となる。

・ウエアラブル・コンピュータ
 2007年には,15歳から50歳の米国民の60%が,無線機能を持つコンピュータや通信機器を1日6時間以上身につけるようになる。無線/ウエアラブル・コンピューティングの普及は,有線WWWがもたらしたものと同様の大きな影響を消費やサービスに及ぼす。

・「電子商取引商品のタグ付け」の普及
 2008年までに,企業-消費者間(BtoC)電子商取引は少なくとも900億ドル規模に,企業間(BtoB)電子商取引は3500億ドル規模に達する。これは,取引される商品の情報や評判が「タグ」として商品に付加されることで実現できる。タグ付けにより,消費者の購買行動が変化し,アドバイスや市場調査を主に手がける新しい業界が生まれる。

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