米コンパックが140万個のノートPC用ACアダプタをリコール，発火などの恐れ

横田英史

2001.10.05

　米Compaq Computerと米国消費者製品安全委員会（Consumer Product Safety Commission）が，ノート・パソコン用ACアダプタの自主回収／交換（リコール）を行う。Compaq社が米国時間10月4日に発表したもの。問題のACアダプタは使用中に過熱することがあり，発火の恐れもある。対象となるACアダプタは全世界で約140万個にのぼる。

リコールされたノート・パソコン用ACアダプタ

　問題のACアダプタは黒い長方形のボックスで，片側にコードが付いており，反対側は取り外し可能なコードの差し込み口がある。なお，リコールはACアダプタのみが対象となり，ノート・パソコン本体は対象としない。交換は無償で行う。

　同社によると，ACアダプタから出火したという報告を5件受けたが，負傷者などの被害は発生していないという。

　リコール対象のACアダプタは，個別オプションや交換用部品，また以下に挙げるノート・パソコンの付属品として全世界に出荷した。

・Armada M300
・Armada M700
・Armada E500s
・Armada E500
・Armada V300
・Armada 100s
・Armada 110
・Armada 3500
・Notebook 100
・Prosignia 170
・Prosignia 190
・Presario 800（韓国のみ）

　ただし，台湾，中国，香港ではProsignia 170および190が，日本ではArmada 110がリコール対象外であるという。

　Compaq社によれば，問題となるACアダプタはCompaq社に製品を納めている複数のメーカーのうち1社が製造したもので，ACアダプタのすべてが危険なわけではないという。リコール対象のACアダプタは，ACアダプタのラベルにある「Compaq Computer Corporation」のすぐ下の「Model Series」番号で確認できる。該当するACアダプタのModel Series番号は次の通り。

・PPP003SD ・PPP003 ・PP2012

　上記の番号と完全に一致する番号のACアダプタがリコールの対象になる。例えば，PPP003Sは対象とならない。

　Cmpaq社は顧客に対し，リコール対象のACアダプタの使用をやめ，直ちに交換するよう求めている。