iPAQ H3800米Compaq Computer,米Sun Microsystem,米Insignia Solutionsの3社が米国時間10月4日に,Compaq社の携帯情報端末「iPAQ」の新製品「Pocket PC H3800」に,Insignia社のJava技術「Jeode PDA Edition」を組み込むことを明らかにした。

 Compaq社は現行のiPAQ向けにもすでにJeode技術のダウンロード提供を始めているが,プリインストールして出荷するのはH3800が初めてとなる。

 Insignia社のJeode PDA Editionは,Java仮想マシン「Jeode」の携帯情報端末(PDA)版。PersonalJava互換のランタイム・エンジン「Jeode EVM」を組み込んでおり,PersonalJava1.2クラス・ライブラリなどに対応する「Abstract Windowing Toolkit(AWT)」と呼ぶ技術を使ってWindows CEなどOSのウィンドウ機能を利用できるようにし,インタフェースの使い勝手を高めた。

 Jeode技術は,「Dynamic Adaptive Compilation(DAC)」と呼ぶデータ処理技術をベースとする。OSはWindows CE,Windows NT4,VxWorks,Linux,ITRON,Nucleus,BSDI UNIX,pSOSに対応する。対応するマイクロプロセサは,MIPS,ARM,x86,PowerPC,SH-3,SH-4である。

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