米Quantumが米国時間10月3日に,同社を独占禁止法違反で訴えた米Imationをカリフォルニア州裁判所に逆提訴したことを明らかにした。

 Imation社は,Quantum社がSherman Antitrust Act(シャーマン独占禁止法)のセクション1および2に違反しているとして,ミネソタ州の連邦地裁に提訴したことを,10月1日に発表している。Quantum社が同社のDLTテープ・ドライブに対応したデータ・ストレージ・テープにおける生産と販売の独占を図り,価格維持とカルテル行為を行ったというもの。

 Quantum社は今回の訴訟で,Imation社が“極端かつ広範囲な”企業機密の横領,虚偽による誤解を招く広告,不正なビジネス・プラクティスを行ったとして,Quantum社のDLTtape技術を利用したImation社製テープ・メディアの販売差し止めを求めている。

 「DLTtape対応製品の認定を得るために,Imation社は1999年にQuantum社とのライセンス契約に署名している。この契約はDLTtapeに関するQuantum社の知的財産を利用できるというものだ。過去2年にわたり我が社が資格リソースやエンジニアリング支援を提供したにもかかわらず,Imation社は繰り返しDLTtape認定の取得に失敗した。そして現在,Imation社は企業機密を違法かつ不正に利用し,テープを製造および販売している。迅速な法的措置を求める以外に手段はない」(Quantum社会長兼CEOのMichael Brown氏)。

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