IPバックボーン・サービス・プロバイダである米Qwest Communicationsは10月3日,専用線アクセス・サービスとVPNサービスの企業顧客向けに,2種類のサービス・レベル保証契約(SLA: Service Level Agreement)を提供すると発表した。ユーザーに対して一定水準以上のネットワークの性能と信頼性を保証するというもの。

 具体的には,従来からの100%ネットワーク接続保証に加えて,(1)Qwest社のネットワークとNSP業界の上位5社のネットワーク間の往復遅延時間の平均が95ミリ秒未満,(2)パケット送達率に対して99.5%以上を保証し,Qwest社の自社ネットワーク内での最大平均レイテンシ50msを保証する---,というものである。

 インターネット・トラフィックは,一般に複数のNSPのネットワークを経由して接続されるが,ビデオ・コンファレンスやVoIPのような即時性が重視されるアプリケーションではレイテンシの保証が極めて重要である。Qwest社のパケット送達率保証レベルは業界最高レベルであり,レイテンシ保証レベルはQwest社以外NSPの最高値より10%高速である。

 ユーザーがネットワーク性能をモニターできるように,Qwest社はIPネットワーク・レポーティング・ウェブサイト(http://stat.qwest.net/) の機能を補強した。ユーザーはこのウェブサイトにアクセスすることにより,Qwest社の総延長18万kmにおよぶIPネットワークのパケット送達率やレイテンシに関する統計情報を,米国,欧州,アジアなどの地域別にリアルタイムで監視することができる。

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