米Davidson Consultingが米国時間10月3日に,「Strategic Information Delivery(SID:戦略情報配信)市場が現在の5000万ドルの規模から2006年に17億ドルへと5年で34倍の規模に急拡大する」との予測分析を発表した。

 Davidson Consulting社によれば,SIDとは,自動化機能やインテリジェンス機能などに優れた統合通信システム。ホスト・コンピュータやサーバーのデータをXML形式に自動変換し,パソコンや携帯電話,携帯情報端末(PDA),ファクスなど端末に最適化してデータを表示する。

 音声通話,電子メール,ショート・メッセージング・サービス(SMS),インスタント・メッセージング,ファクス,SAP,PDF,HTML,XML,ストリーミング・メディアなどあらゆる形式に対応可能な統合通信エンジンを搭載する。通知機能,調査機能,文書データなど複数の情報処理を同時に行う。

 SID技術のトップ・ベンダーは米Reciprix傘下の米Dialogic Communications。Reciprix社には米Microsoftも出資している。第2位は,米Telamon。同社は最近,無線システム・インテグレータの米Vytek Wirelessに買収されている。

 SIDサービスのプロバイダは,首位が米Centerpost(米Motorolaが出資),2位米Strategy.com(米Microstrategyの子会社),3位米Apprissとなっている。この上位3社に米EnvoyWorldwide,米Par3 Communications(フィンランドNokiaが出資)が僅差で続いている。

 このほか,米Captaris,仏Esker,米EveryPath,米MessageMachinesといった企業が新規参入している。

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