米Gartnerが米国時間10月3日に,「購買決定権をもつIT管理者が関心をもつ技術のトップはCRM(Customer Relationship Management)」などとするアンケート調査の結果を発表した。これに「障害復旧/業務継続」「モバイル/無線技術」「セキュリティ/プライバシー問題」「Webサービス」が続くという。

 「IT管理者は単に一つの分野だけに関心をもっているのではなく,それぞれの分野がどのような相互関係にあるのかに注目している」とGartner社は説明する。

 例えば「モバイル/無線技術」と「CRM」は,単独としては上位にあるが,「モバイル/無線技術」のなかでは,「VPN(仮想私設網)」や「安全なモバイル・ユーザー」とといったことが主要な問題となっている。同様にして「CRM」では「mコマースの事業シナリオ」が重要視されている。また「Webサービス」では,「災害復旧/業務継続」が重要なテーマだという。

 なお,かつて上位にランクされていたERP(enterprise resource planning),SCM(supply chain management),企業間(BtoB)電子マーケット・プレース(インターネット取引所)は上位から消えた。

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