米3Comが米国時間10月3日に，パソコンのUSBポートなどに接続してBluetooth通信を行うアダプタ・カード「Wireless Bluetooth USB Adapter」を全世界で発売したことを明らかにした。接続管理を容易に行えるソフトウエア「Bluetooth Connection Manager」やアンテナの設計に特徴があるという。米国での価格は149ドル。

　「他のノート・パソコンやデスクトップ・パソコン，携帯電話，ハンドヘルド機などとのデータ共有が即座に行える」（同社）。

　なお3Com社はこれ以外にも各種のBluetooth製品を手がけており，例えばインターネットへのダイアルアップ接続や，米HP（Hewlett-Packard）のBluetooth対応インクジェット・プリンタ「Deskjet 995c」に対応する製品がある。

　「これらを使えばLANに接続することなく印刷したり，会議室でのファイル交換や外出先での電子メールのチェックができる」（同社）。

　なお米Cahners In-Stat Groupの調査によると，Bluetooth対応製品の出荷台数は2005年までに9億5500万第にまで増大するという。

　Bluetoothは短距離通信に向く低価格な無線通信技術。スウェーデンのEricsson，米IBM，米Intel，フィンランドNokia，東芝が立ち上げた。2.45GHzのISM帯を使う。携帯電話，ノート・パソコン，PDAといったモバイル機器間での用途をねらう。移動したり，ポケットやブリーフケース内に機器があっても通信できるようにする。

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